丙申(ひのえさる)

丙申(ひのえさる)

                       「十干」・「十二支」とは                       

                       

 年賀状には絵や絵柄に干支(えと)を入れる、生まれ年の干支ですと、「年男・年女」と呼ぶ、2016年の干支は”サル”で、「申}と書く。猿では無い。生まれ年には「十干」の他に、 「十二支」という言い方もある。「十二支」イコール「干支」では無い。本来の「干支」は、「十干」・「十二支」を組み合わせたもの。 

                       「十干」                       

 「十干」は、10個で1周りする周期の事。甲(こう・きのえ)、乙(おつ・きのと)、丙(へい・ひのえ)、丁(てい・ひのと)、戊(ぼ・つちのえ)、己(き・つちのと)、庚(こう・かのえ)、 辛(しん・かのと)、壬(じん・みずのえ)、癸(き・みずのと)。簡単な算数的に、十干の10×十二支の12=60になる、  それで、えと(干支)の60が一回りとなる。古代中国では、 10日を1旬と呼び、現在でも、「1月上旬」・「1月中旬」・「1月下旬」等とひと月を10日毎に分けるのも、その名残。この繰り返される日各々、名前を付けたのが十干の始まりです。 陰陽五行説と結合し、「木・火・土・金・水」の五行と「陰・陽」の「兄(え)・弟(と)」に分けたものに対応させるようになりました。「兄・弟」は、「兄(え)」→「陽」・「弟(と)」=干支 を意味しています。 

                       「十二支」                       

 「十二支」は、古代中国で生まれたもの。惑星のうち最も尊い星なのが木星が、約12年で天球を一周するこよから、天空の方角を12に分け(分割)、各々の方角を記号付けをして、動 物の名前を付けたのが始まりと言われる。十二支にも「陰」「陽」があり、その「陰」「陽」をそれぞれ: 

 「陰」 : 子(ね)・寅(とら)・辰(たつ)・午(うま)・申(さる)・戌(いぬ)

 「陽」 : 丑(うし)・卯(う)・巳(み)・未(ひつじ)・酉(とり)・亥(い)となって、「陰」と「陽が交互になっている。 

 「十干・十二支なる60年周期」は、―→十干十二支を組み合わせたもので、この十干十二支は、最初の「甲(きのえ)」と「子(ね)」を組合わせた「甲子(きのえね)」~「癸亥(みずのとい)」 迄60通りの種類がある。それで、干支が一回りしてゞ干支が巡って来る事が「還暦」という表現になるのです。 

       それで、2016年(平成28年)は、33番目の「丙申(ひのえさる)」になります。          

                       「申」: 由来と特徴                       

 「申」は1年では7月、時間では15時~17時頃を指し、方角では、北よりの南西領域で、年始には、ぐっとくだけて、占い・予想することが多い。占いには、「五行」によると、 「金」の属性を持ち、陰陽では「陽の属性にある。「申」の字は、「樹木の果実が熟して固まっていく様子を表したもの。動物のサル自体には特に意味はありません。サルは木と関係の深い 生き物だから、申の字の由来とも相性抜群です。 

                       「申年生まれの人」                       

 ◎超ポジティブ盛り上げ担当―→猿は木の上を飛び回る、とても活発な印象を持つ。「申」も木と深い関係、猿の活発さを更に後押ししているようだ。なお、「陽」の属性を持つ人は、 明るく人付き合いが得意で活発という特徴があって、そのため人付き合いの上で、困っている人を助けたり、盛り上げるのが大好きです。1人そんな人がその場に居るだけで雰囲気は明るく なる。それは、悪い空気を換えられるポジティブ思考な人。 

 ◎頭の回転が早い―→猿は森の奥深く支配する「神様」という考え方もある。五行の「金」にも冷静・思慮深く、確実性を重要視する。だから、内面で考えを巡らせ、誰よりも早く答え に辿り着く要素を持つ。そして考えがまとまれば、一気に行動開始して、世間を「アッ」と言わせる天才肌の側面も。 

◎曲者(クセモノ)―→但し、誰よりも頭の回転が早いということは、その結末も一気に気づけるという事。もしダメと判断した時点で、すっぱり切り捨てられる。潔さも持ち合わせている。 この切り替えの早さが、外部から見ると「飽きっぽい」「冷徹」と取られる事もある。楽しいけれど、抜け目ない、油断してはいけない「曲者」と思う人もいる。 

 ◎「秀吉」は申年の申し子?―→申年生まれと言われた人で、最もその特徴を持っている人です。信長の下で、サルと言われつつ出世した時代が「盛り上げ要因」に。一夜城(戦場にて、 1日で城を建てたという 伝)から見える。回転の速さと行動力。そして、その因子が”天下人”となった。―――抜け目無さと冷徹さ。更に、言えば、死後も、徳川家にずっと敵視されてきた、 「曲者」の素質。之には一部にこじつけも大いにあるが、これほど「申年」の特徴の出た人物は、珍しいではないでしょうか。 

 上記のようだと、油断ならないと思われがちだが、本当は楽しいこと大好き・積極的行動派の人だ。この人と一緒に行動してみて、自分では考えもつかなかった事や、新発見が沢山できるかも。 

                       熊本市動植物園のサル三種                       

                       クロクモザル                       


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                       OUTLINE DATA(ウィキぺディア : )                       

                       

 クモザル科は、霊長目(サル目)の科の1つ。中南米に棲息するサルのグループ、広鼻猿類(新世界ザル)を構成する4科の1つ。これは、一般的なサイズの仲間であるホエザル、クモザル、ウーリーモンキー 類からなる。メキシコ~アルゼンチン北部に及ぶ、中央~南アメリカの森林地帯(熱帯雨林)に広く分布。この(本科)構成するサルは、過ってオマキザル類と共に、Cebidae (オマキザル科)に含められていた。逆に 、マーモセット類は、Cebidae の他のサルたちとは、別に、Callitrichidae (マーモセット科)として1科をなしている。 <特徴>:頭胴長 34~72cm。・サイズは小型~中型。メンバー(グループ)として、最大 のホエザル類~最少のクモザル類迄。長くて、無毛の尾の下測部位には敏感な触覚パッドがあり、物をつかむことが出来る。住み家とする木々の間を移動する際、主に暗褐色・灰色or黒の体毛を持つが、薄い毛色 の模様を持つものもある。樹上性かつ昼行性であり、全どの種の分布は、熱帯雨林に限定であるが、ホエザル類の一部は、より乾燥した森林地帯や木々のあるサバンナに棲息。主に、果実と木の葉を食用とするが、 中でも、より小型種のクモザルは、小さな昆虫を食べる。歯式:上 2 1 3 3/ 下 2 1 3 3 。メスは180~225日の妊娠期を経て1頭(まれに2頭)子どもを生む。殆んどの種では、メスは1~3年に1度出産し、 季節による産子数の差は、殆ど、あるいは全くないと思われる。このサル類は典型は群居動物であり、種によって異なるが、25頭までの成獣を含む群をなして暮らす。ホエザル類で通例見られるように、群が比較 的小さい場合は、複数のメスからなる「ハーレム」を単独のオスが独占する。しかし、大群形成している場合には、明確な順位をもつ複数のオスが含まれている。 

                       ワオキツネザル                       


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                       OUTLINE DATA(ウィキぺディア : )                       

 霊長目キツネザル科に分類するサルの一種である。本種類のみで、ワオキツネザル属 Lemur を形成。学名 ローマ神話の死者の霊 Lemur ⇒ Lemures が多く用いる。<分布> :マダカスカル島 南部及び南西部固有種、他のキツネザルの生息域より高地にも生息している。<形態> :体長39~46cm。トレードマークといえるふさふさした尾は体より長く56~63cm。体重約5.5kg。背側は灰色、腹 や手足は淡い色を呈している。顔は白、眼の周りと鼻は黒い模様。虹彩は黄色。尾は白地に黒の輪状模様が14~15本あり、先端は黒い。ほっそりとした体形。他のキツネザル科の種と同様に後肢は 前肢より長く、足裏の皮膚は軟らかく、なめし皮様。前肢の指は、細長く、平たい鋭い爪がある。彼等はそれらを器用に使いこなす。後肢の第2趾は鉤爪があるが、これはグルーミングのためにと特 化したものである。<生態> :落葉樹林の茂みに生息している。特に原生林や拠水林に生息。樹上生活に適応した体を持つが、キツネザル科の中でも地上棲の傾向で、地上を疾走している時もしばしば 見られる。社会性が強く、オス、メス各々4~5頭と数頭の子どもからなる15頭程の群を形成。群は6~23haの広い行動エリアをもち、他群と縄張りが重複してしまうこともある。群の階級は雌雄別に 順位決定している。メスは明確に階級があるが、オスの方は階級は不明瞭で、よくランクの変動がある。このサル等は、メスはオスより上位であって、食事においても、メスが優先である。オスは 群の活動から離れる傾向があり、3年半ほどの周期で別の群に移動していく。メスとその子どもに優位なオスが加わってサブグループ形成する。昼行性で、夜は樹上で数頭がかたまって眠る。地上を 歩く時は尾を高く上げ、樹上で食事する時は垂下。また、尾は仲間同士の視覚的コミュニケーションに使い、オスは両手首に皮脂腺を持つ。この分泌物を木にこすり付け、臭い付け行動をやる。 このことは、果実が生える木の所有権の主張・または威嚇の意味があると考えられている。また、尾を皮脂腺になすりつけた後に、尾を前方に振りかざしながら上下に動かす「テールウェービング」 という威嚇アクションを他のオスに対してしばしば示す。体温調節が苦手な為、冷え込む朝などに日光浴をすることが知られている。両手を左右に広げ、日光にお腹を向けるユーモラスな姿が人気が ある。犬山市の日本モンキーセンターのワオキツネザルたちは、冬期にストーブに向かって日光浴のアクションをする。食事は雑食であって、果実、木の実、木の芽、葉、昆虫等を食べる。1日に5~ 6kmもの距離を歩き回って食料を探す。繁殖期は4~5月、メスの発情期は24~48時間。妊娠期間は凡そ146日で、一度の出産で1~2子を出産。子どもは生後2ヵ月で母乳以外の食べ物も口にし始め、5カ 月で完全離乳する。オスは30ヵ月メスは19.5ヵ月程で成熟する。ワオキツネザルは短い爪うを使って縄張り争いの喧嘩をするが、その闘うのは常にメス同士である。状況は「ジャンプファイティング」 と呼ばれていて、子供を背負ったままジャンプして蹴り合うなど、生傷の絶えない激しい闘争である。メスは当然のようにオスが食べているものを奪ったりする。 


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                       ニホンザル                       

                       OUTLINE DATA (ウィキぺディア : )                       

 哺乳綱サル目(霊長目)オナガザル科マカク属に分類されるサル。<分布> :ホンドザルは日本固有種(本州、四国、九州)・ヤクシマザル(屋久島)は、固有亜種。<形態> :体長47~60cm、尾長♂ 7~11cm ♀6~11cm、体重 ♂6~18kg ♀6~14kg、東北や中部山岳部の個体群は大型尾は短。体毛は寒冷地では長く密に被われ、温暖地方は短く薄く被われる。背面は毛は赤褐色で腹は、灰色、顔・尻裸出し赤い。 <生態> :常緑広葉樹林・落葉広葉樹林に生息。昼行性だが、積雪地帯では、吹雪の時は不活発。群は1~80㎡の行動圏内で生活する。常緑広葉樹林では、1頭当たり1.4~6.4ha、落葉広葉樹林内では、1頭当たり 9~79haと広くなる。複数の異性が含まれる十数頭~100頭以上の群を形成して生活。ニホンザルは母系集団で、群れて、♂は生後3~8年で産まれた群れから独立し、近くの別の群だったり、遠距離移住して行く。 と推定。サルには個体群の間に優劣関係があり、遭遇すると争いがあったり、個体群でも群れ同士が避けたり、混ざることもある。食性は植物食傾向が強い雑食であり、果実、葉、芽、草、花、種子、キノコ、 昆虫等も食べる。下北のサルは食べ物が少ない時は樹皮・海藻・貝類等も。また、肉食の報告例として、2015年に北アルプスのライチョウの幼鳥を捕食している姿が観察されている。ニホンザルの寿命は野生の 環境下では、25年以下一方、餌付けされた個体群では30年以上生存が推定される。