小品②

小品②

小さい秋
盆栽のイタヤカエデ、坪庭のイロハモミジ、ブロック塀に広がった夏蔦(地錦)、そしてアケビ(木通)が、今秋には綺麗に、鮮やか に色付いた、黄褐色・真赤・紅・緑も濃く小さな秋の風情である。
イタヤカエデ
葉は掌状に浅く裂けて、無毛で鋸歯がなく、秋には黄褐色となって散る。樹洞ができやすい特徴、イタヤカエデからもメープルシュガーを 作ることも可能。

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イロハモミジ
葉は長さ3.5cm~6cm 幅 3cm~7cm で、掌状に5~9裂する。この裂片を「いろはにほへと…」と数を数えたことで、この名称の由来。裂片の 縁には鋭く不揃いの重鋸歯があり、葉の先は、長く尾状に伸びる。10~12月には黄褐色から紅葉となって散ってしまう。オオモミジ・ヤマモミジ に類似しているもののイロハモミジは一回り小さく、鋸歯が粗く不揃いなところが特徴で区別出来る。

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蔦(夏 蔦)
葉は紅葉になっている。葡萄科 ツタ属三尖頭で、蔓状でどんどん伸びる。葉は浅く三裂し、光沢があって、巻きひげの吸盤で、樹木や壁を 伝うことから、「つたう」(伝)の意味であって「つた」になった。壁に這わせると、夏は建物の中が涼しくなる効果が?夏に小さい地味な花が 咲き、秋には黒っぽいブドウに似た実。そして今、こんな美しい紅葉になる。

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アケビ
今年、アケビ1個実った、まだグリーンで長さが5cm程であっただろう。これも、蔓性落葉低木の一種。茎は蔓になって他の物に巻き付き、古く なってくると木質化。葉は、5つの楕円形の小葉が掌状につく複葉で互生する常緑の葉である。夏蔦とアケビの葉が絡みあってブロック塀上に広がって いる。