もみじ<4>

もみじ<4>

               八丁原地熱発電~小松地獄~黒岩林道 ①               

                       八丁原地熱発電所                       

 出力 11万KW、発電所全体の出力→約20万世帯の一般家庭の需要能力を持つ日本最大の地熱発電所(大分県玖珠郡九重町にある地熱発電所)。事業用としては九州で2番目(全国5番目) に完成。九重連山(活火山)にほど近く、九重連山の地熱ゾーンの地熱によって高温の蒸気を利用して発電を行う。場所としては標高1100m。この発電所は無人で運転している。運転・監視 は、約2㎞離れた大岳地熱発電所からオペレーターによる遠隔操作で行われている。八丁原地熱発電所には、展示館が併設、見学可能である。2008/12、現在ーデータ:深さ760m~3000mの 蒸気井(井戸)30本有、トータル 890t/h 蒸気を得る。

                       地熱発電とは                       

 火力発電は石油(または石炭)等を燃して蒸気化するが、地熱発電は燃料は全く使わず地下深くから取り出した蒸気を利用するクリーンな発電。火力発電のボイラーの役割を地球が果し ている。地下岩盤の中に閉じ込められたマグマの熱で高温度になっている地下水を蒸気井(じょうきせい)で取り出して発電に使用。蒸気を取り出した残りの熱水は再度、地下へ戻します。 このように、地熱発電は、地熱という自然の力を利用した発電方法で、国内の資源を有効活用している。 

                       発電設備:(総出力 112,000KW)                       

                       

   ●1号機     定格出力     55,000KW     営業運転開始     1977/06   

   ●2号機     定格出力     55,000KW     営業運転開始     1990/06   

   ●バイナリー発電 定格出力      2,000KW     営業運転開始     2008/04   

                       バイナリー発電について                       

 構内に地熱バイナリー発電方式を採用した八丁原バイナリー発電施設がある。当初は160℃の熱水を利用していてが、130℃迄減衰したため、日本国内初のバイナリー発電方式を導入する ことになった。イスラエルのオーマット社製作の設備をして、出力2,000KW。沸点が低いぺンタンを媒体として利用、比較的低温度の蒸気や熱水を利用して発電を行っている。2006/04、より 2年間は試験運転を行って、現在では、営業運転開始して続けている。 

     

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 発電に利用された後の熱水は10本の還元井で地下に戻される他、一部は重金属の濾過装置を通した上で近隣に在る温泉街に供給している。当初は地元民からの懸念も出ていた。しかし、 発電所が迷惑をかけるような事業や苦情は発生していない。2004年に起きた週刊誌”週刊ポスト”が温泉偽装問題として、八丁原近くの筋湯温泉を「工業廃水を温泉と偽装」として報じたこと があった。その一連の他の報道とは違って、温泉そのものは、問題無しとなり、比較的早期に騒動は鎮静化した。 

                       小松地獄                       

 標高1100mの大自然の真ん中に吹き出す。上がる蒸気と噴出する不気味な熱泥。岩肌にこびり付いた噴出物の色合いは、地獄の様な雰囲気である。周囲は、九重九湯の一つの筋湯温泉の郷 であり、近くに八丁原地熱発電所等存在。筋湯の温泉旅館では、この小松地獄の噴気を利用して鶏一羽を丸ごと蒸す名物料理「極楽温鶏」が味わえる。 

                       九大山の家                       

 九重共同研修所ーー学生・教職員が大学の枠を越え、広く他の学生・教職員とコンタクトして、相互理解を深める。九州地区国立大学の共通の施設として、1968年(s-43)7月に開設。大自然 に恵まれ、周辺には筋湯をはじめ、数々の温泉源が山間に湯煙を上げています。春は、鮮やかね新緑、夏を飾るシャクナゲとミヤマキリシマ、秋は燃えるような紅葉とススキの群落そして冬は、 樹氷と雪、また近くに人工スキー場があり、活気に溢れています。この研修所は、様々なテーマに取り組める慣習棟、広々とした体育館、そして疲れを癒し、活力を補充できる研修棟の3つの施設 が完備。