夏の花

夏の花

     2013/08/10(SAT)、のフォト。 長者原タデ原湿原は、標高 1000mの高原にある。それであっても、日中30℃の暑さである。山岳地域に形成された 中間湿原として、国内最大級の広大な面積を持つ。     

                       ク サ フ ジ                        


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     マメ科ソラマメ属の属性、多年草。日本全土に分布。和名の由来は葉と花がフジに似ている。山地の草原の日当たり良好の場所に自生。茎の長さは、80~150cm。 茎は角張り、細毛有り、葉は羽状複葉でやゝ薄く、18~24個ほどの小葉を巻きひげからなる。托葉は小さく歯があるか無いものもある。花期は5~7月で、茎の上部ある葉の脇から 花柄を伸ばす。淡紫色から青紫色の蝶形花が総状花序で咲く。花の長さは10~12mm。5歯のある萼をもち、下側の1歯が特に長い。果実は毛がなく、長さ、2~3cm、幅が5~6mmになる。 普通、5個ほどの種子が出来る。根にバクテリアが共生し空気中の窒素を固定し、緑肥となり、牧草として利用、牧草としてヨーロッパから持ち込まれたナヨクサフジが日本に帰化し、 今ではむしろこちらを見ることが多い。     

                       ヒ ゴ タ イ                       


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     キク科ヒゴタイ属の多年生植物。日当たりに良い山野に生える。葉はアザミに似て切れ込みがあり、棘を有する。花期は8~9月。花茎は1~1.5m程度 直立し、その先に 直径5cm程の青い球形の花が咲く。これは、瑠璃色の小さな花が、球状にかたまって咲いたもので、一様に複数咲く。次に、分布地域は、朝鮮半島南部から、西日本と所々に咲いている。 愛知・岐阜・広島と九州の特定箇所に発現される。久住・九重山から阿蘇山周辺の草原では、元々自生していた。しかし、今では野生以外に種を蒔いたそして増やした株も有る(見分け られる)。広島県神石高原町・熊本県産山村にそれぞれ行政として、町・村の花と決定。-追加:環境庁の絶滅危惧 1B類に指定、 8~9月、日当たりの良い山野に、葉は羽状長楕円形で、葉 縁は短い棘が有。そうして、硬い。園芸種もあって、ルリタマアザミは葉が柔らかく、羽状全裂なのです。     

                       ハ ン カ イ ソ ウ                        


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     キク科メタカラコウ属の多年草であって、茎丈は、60~100cmになる。根出葉は広い葉柄があり、葉身は掌状に深く裂け、長さ、幅は30cmになる。茎につく葉は3枚で、茎は 互生して、葉柄の基部は広い鞘になる。芽出しの時の葉はヤブレガサのようにすぼんでおり、成長と共に展開する。花期は6~8月であって。茎の上部に散房状に2~8個の頭花を付ける。花の 色は黄色で、直径は10cmに達する。舌状花は10個ほどで、トウゲブキ(エゾタカラコウ)にはある総苞の基部と花柄の基部の苞はない。冠毛は赤褐色で、長さ6~7.5mmになる。日本の分布と しては、静岡県以西、四国、九州に有って、山地の林下や湿った草原に生育する。他にアジアでは、中国大陸、台湾、朝鮮半島に分布。     

                       ユ ウ ス ゲ(キ ス ゲ)                       


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     和名:夕菅はユリ科ワスレクサ属のレモン色のユリの花。山野・高原に生育し、夏の夕方に開花し、翌朝にしぼむ。くっきりしたきれいなレモン色の花、なお、香りがある。 細くは、長さ10cm程の6枚の花片は先が軽く反返る。中央は6本の雄蕊と1本の雌蕊から成り、茎先は枝分かれをして、10輪くらいの花が次々と咲かせて行く。もう一度書くが、夕方に開花し、 翌日の昼頃には閉じるところからの名前である。別名:黄菅とも呼ぶ。この「菅」は葉の形が菅に類似しているので。ワスレクサ属の他の仲間と同様に一日花である。しかし、他のものは、 朝 開花するのにたいして、夕菅は夕方に開くとの違い有り。     

                       コ バ ギ ボ ウ シ                       


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     これは、リュウゼツラン亜科ギボウシ属の多年草。北海道、本州、四国、九州迄の広い地域に分布し、日当たりの良い湿った草原や湿原に自生する。花茎はその高さ30~50cm。 葉は根生葉、形は長楕円形、披針形であり、葉長は10~20cm、幅は4~8cm、葉柄が付く、花期は7~9月、ロート型の濃紫色~淡紫色の花を下向けにし、花軸につく蕾が下~上へだんだんと開花 して行く。オオバギボウシに比べて、全体に小さい。     

                       ノ コ ギ リ ソ ウ                       


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     ノコギリソウは、キク科ノコギリ属の一種である。別名:ハゴロモソウとも言う。草丈は50~100cmになる多年草である。裂片は鋭い鋸歯がある。白色系の花であって、花期は 7~9月、頭花は密な散房花序をつくる。花は5~7個で、長さは3.5~4.5mmである。分布は標高1000m以上の高地に生える。用途:最大は、傷薬であって、「止血草」「血の草」など呼ばれた。

                       シ ム ラ 二 ン ジ ン                       


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     セリ科 シムラニンジン属 多年草。これは、最初の発見が東京都板橋区志村からとか。食用のニンジンとは別属のセリ科の多年草。草丈は、1.5~2.0mであって、根は白くて、太い。低地の 河川敷や山地の窪地で、葦の間に生えることが多い。葉は1~2回 3出羽状複葉で、小葉は線形。分布:関東地方の低地、九州北部の高原地帯に生える稀な種。なお、環境省は、絶滅危惧種としてレッドデータ ブックに掲げている。-赤塚植物園(東京都下)の実験として、阿蘇の2ヵ所より、種をいただき、発芽育成を試みる。その実験には、赤玉・鹿沼土等いろいろ用土を使用してみる。これには、湿地性が大切、 そのため、水苔のみじんを土に混ぜて乾燥させないことに注意した。2001/03、には発芽に成功、2002/04、植木鉢から園内の湿地に移植し、2002/07、に初めて開花に成功したことが、東京ではニュースとして 紹介。     

                       サ ワ ギ キョ ウ                       


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     キキョウ科ミゾカクシ属 多年草。美しい山野草であり、有毒植物なのだ。茎丈50~100cm、枝分かれなし。葉は無柄で茎は互生、形は披針形で、縁は細かい鋸歯状。花期は8~9月、濃紫色の深く 5裂した唇状の花を茎の上部に総状に咲かせる。花片は、上下2唇に分かれ、上唇は鳥の翼のように2裂し、下唇は3裂する。萼は鐘状で5裂する。キキョウと同様、雄性先熟、雄蕊から花粉を出している雄花期と、 その後に、雌蕊の柱頭が出てくる雌花期がある。日本全土に分布、山地の湿った草地や湿原等自生。そうして、普通は群生する。     

                        コ オ 二 ユ リ                       


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     コオニユリはオニユリに良く類似しているのだが、植物体が一回り小さい。この花はムカゴを作らず、種子を作る。ユリ科ユリ属の植物。分布として、グァム東部、中国、朝鮮半島、日本に、自生。 草丈は1~2m程、葉は互生し、小さめの披針形で先端はゆるく尖る。茎は紫褐色、細かい斑点有り、花期は7~8月で、花弁はオレンジ色で濃褐色であって、暗紫色の斑点。花弁は強く反り返る。     

                        マ ツ ヨ イ グ サ                        


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     アカバナ科マツヨイグサ属1年生 or 多年性草本植物で、日本では帰化植物か、園芸種である。生態:日本に移入あるいは侵入した種は、秋に生え、ロゼットで越冬し、翌年の初夏から晩秋にかけて非常に 長い期間花を咲かせる。高山植物では、10cm程しか伸びず、低山地には3mくらい成長するものもあり。葉は開花軸に対して螺旋形に付き、鋸歯を持つか深く裂ける(羽状中裂)。花は多くの種類に於いて四弁花で、雌蕊の 先端が4つに割れる。この花は、1日花で、多くが夕刻に開花し、夜間咲き続け、翌朝には萎む。     

                       オ オ ケ タ デ                       


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     アジア原生の1年草。江戸時代から観賞用に栽培されていた。現在では、日本各地の道端や荒れ地、河原などに野生化している。高さ 1~2mになり、茎が太く、全体に毛が多いことから大毛蓼の名称。 葉は卵形で、長さ 10~20cmあって、先は尖り、基部は心形、長い柄あり、托葉は筒形で、ふちは葉状態。花穂は淡紅色で5~12cmの長さで幅は1cm、先は垂れ下がる。花期 8~11月。分布 帰化植物である。   

                       シ モ ツ ケ ソ ウ                       

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     山地の日当たりの良い乾いた草地に生える多年草。しばしば群落も作る。茎丈:30~80cmで、葉は頂小葉が大形の羽状複葉、頂小葉の長さ:5~10cm、また、5~7裂有し、先鋭化し、そして、縁不整形の 鋸歯がある。葉の基部:托葉は薄い。花は、4~5個付き、散房状態に多数つき、花弁に淡紅色で3~4個ある。花期:7~8月     

                       ミ ズ チ ド リ                       


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     山地・低地の湿地に生える高さ 50~90cmの多年草。根は太いひも状、葉は下部数枚が大きく、長さ:10~20cmの線状披針形で、基部は鞘になって茎を抱く、上の方は、細く小さくなる。茎の先に白花 を穂状にに付ける。     

                       木道沿いに、ヨシ・ヌマガヤの間を観て行くと。                       


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     此処は、多様な地質と地形を反映した植生分布がみられる。ヨシ、ヌマガヤ、ススキなどを優先種に、ノリウツギの林なども有り、タデ原絶景コースは即ち、木道はバリアフリー設計になっていて、、ヨシ、ヌマ ガヤの間に、草本植物を観察が出来るので、上述した ”夏の花”を見つけた。