小品⑦
小品⑦
カ ノ コ ユ リ
ユリ科ユリ属 別名:ドヨウユリ、タナバタユリ。 四国・九州の山地に自生。花が美しいので昔から観賞用に栽培。和名は花弁に鹿の子模様の斑点が
あること。シーボルトがオランダに持ち帰り、ヨーロッパのユリ栽培ブームの立役者になったユリ。
草丈1m~1.5m、花期7月~8月。日本に分布するユリの中ではやや遅めで、直径10cm程、下向きに花を咲かせる。1茎で10輪~20厘程咲きます。花びらは
大きく反り返ります。オーソドックスタイプは、縁の部分は白く中心部に行くにつれて紅色になる。茎は直立の場合もあれば、湾曲して伸びている場合もある。花色を
はじめ、個体差がそれぞれ強く表示される。花色:濃紅~ピンク、中心は白色。花粉の色も赤褐色と黄色がある。球根の色も赤紫~黄~緑色まで色幅が有る。球根の中で
赤みの強いほど、咲く花色が濃色の傾向を示す。淡い色合いの球根は苦味が少ないので食用にされる。植物自身の病気に対する抵抗性は、ウイルス性の病気に比較的強い
から、付き合い易いユリの一種。ヨーロッパへはシーボルトによって持ち込まれた。その後、ヤマユリなど他の種と掛け合わせて作られた交配種のオリエンタル・ハイ
ブリッドは大輪で美しく人気がある。
オ ミ ナ エ シ
合弁花類 オミナエシ科 オミナエシ属の多年生植物。 沖縄を除く、日本全土および中国から東シベリアに分布。夏まで根出葉だけを伸ばし、その後に
花茎を立てる。葉はやや固い、しわがある。草丈60~100cm程度だが、中には、100cmを超すのもある。花の期間は7~10月である。黄色の花で5弁花である、山野に生える
のだが、今は、栽培している花も沢山ある。言葉の意味:「オミナ」→「女」、「エシ」→古語の「へシ(圧)」で美女を圧倒する美しさから名付けられた。又、もち米
たく御飯(おこわ)のことを「男飯」と言ったのに対して、「粟」→「粟ごはん」のことを「女飯」→「おみなめし」→「kみなえし」となった説も有る。漢字では、
「女郎花」と書くようになったのは、平安時代半ばより使用している。別名「粟花」は、黄色い花が粟に似ているから。なお、この花は、秋の七草に入る。ーハギ、スス
キ、キキョウ、ナデシコ、クズ、フジバカマ、そして、オミナエシと。