肥後ちゃぼ

肥後ちゃぼ

                       2015/05/17(SUN) ・熊本市動植物園にて、                       

2002年1月 松岡 正治(熊本県農業研究センター研究室)さん資料よりコピー・ペー:

 <肥後 ちゃぼ>について 

 チャボは、原産地・古城(チャンバ→ベトナム(現))から中国を経て江戸時代初期に我が国へ渡来した鶏種。名称は、チャンバが転訛(語の本来音がなまって変化すること)した”ちゃぼ” という発音に基づき、その上、矮小化した鶏の意味を持っている。漢字「矮鶏」と表している。(黒田・山口、1989)。我が国に渡来した1600年以降、元禄・文化・文政の頃に、江戸を中心に 盛んに飼育された。すなわち、町人文化の華やかな時代、豪商達を始め、大名たちも競い合って、羽色・形態の変異に富んだチャボを作出・飼育した。(黒田・山口 1987)。その結果、江戸後 期には現在飼育されている大部分の種類が出揃っていた。現在25内種を数える。特徴:羽色、冠、尾などの形質の違いより内種を決めている。そして、日本独特に進化した小型愛玩鶏となって いる。羽色ー白、黒、真黒。 羽質の変異ー逆毛、糸毛。冠・肉たれさがり。尾ー達磨。その上日本特有蓄養種として、1941年8月1日、国の天然記念物の指定。冠の大きさ 分類 中冠ー関東、東 海 大冠種ー関西、中国、四国、九州。大正末期~昭和初期に飼育は、衰退していくが、熊本、山口だけが達磨チャボが保存されている。「達磨」の由来:体に比べ、肉垂が大きく、鮮赤色が帯 黒赤色を呈し、尾はチョキ尾で極小。→「達磨大師」を連想することから。チョキ尾とは”チョッキン”の尾型。1968年熊本に残存する「大冠」・「達磨」を総称して「肥後ちゃぼ」の名前付し、 「肥後ちゃぼ保存会」が生まれ、保存活動が開始されたのである。しかし、外国鶏が盛んに入れられた時代であって、マレック病等の新しい病気が次々と流行って、従来の母鶏孵化、母鶏育離で、 ワクチン無接種による飼育方法は期待に反して増殖ができないようになった。1974年に、旧熊本県養鶏試験場((現)農研センター)への協力があったのをチャンスととらえて、”肥後ちゃぼ”の保 存改良・増殖方法の確立へと。 


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