小品⑭
小品⑭
江 津 湖 の 水 鳥
江津湖
熊本市東区~中央区にある湖で、上江津湖と下江津湖に分かれている。上江津湖の一部(東半分)が中央区となり、他は東区に属している。上江津湖のスイゼンジノリなど
貴重な動植物があり、上流部にはホタルなどもいる。自然・レジャー施設等・住宅街に囲まれた緑及び水の豊富な環境の良い場所である。それで、市民の憩いの広場になっている。
一時期、工場排水や周辺の宅地化などによって、水質悪化が進んでいたが現在は、浄化の取り組みが進められている。
熊本平野の北部にあり、市街地東部に位置する加勢川に依って形成された河川膨張湖である。上江津湖は湧水量が豊か。しかし、託麻台地・菊池台地・白川・合志川から浸透
した地下水によると考えられる。周辺は湧水の豊富な湿地帯だ。→下江津湖湖底遺跡(苗代津遺跡)などが現存している。奈良時代には、西側に国府が置かれたことなどから乾地化が進み、
慶長年間に加藤清正が江津塘(ども)を築いたことにより、塘の東側に湧水が溜まり、江津湖が形成された。1966年に上江津湖には中の島と呼ばれる小島があり、1号橋~4号橋まで架け
られているため、湖の中央で、右岸と左岸を行き来することができる。親水空間が整備されている。又、貸しボートなど有。繰り返すが、スイゼンジノリという貴重な植物が有。下江津湖
の一部は埋め立てられ動植物園に。その南側の広木地区も親水空間として整備されていてここでも市民憩いの広場になっている。
江津湖の流れ ①
江津湖の流れ ②
江津湖の流れ ③
細川藩 家老 有吉家別邸跡
津々堂のたわごと日録(わたしの正論は果たして世の中に通用するのか?) (2011/02/28 10:13:05 熊日新聞より)
<今日の熊本日日新聞から 2011/02/28 10:13:05 から>
細川家の250年を詳細に三家老・有吉家所蔵品を一般公開へ準備すすむ、
熊本藩主・細川家の家老を務めた有吉家の22代有吉登聖(53)さんが、家に伝わる文書・美術品を一般っ公開する準備をやっている。
関ヶ原の戦い・細川家の肥後入国に関するデータ等、すべて初公開の史料。→細川家・側近のデータの一部分である。有吉家とは、松井・米田家と並ぶ細川家三家老の一つ。
1497年から細川家に仕え始めた。
有吉さんは陸自第8師団副師団長で、2010/03に、熊本に赴任したのを機会に、自宅に保管している文書など25点の公開を思い立ったという。
「先祖以来覚書(3冊)は、関ヶ原の合戦直前の細川家初代・幽斉の田辺城籠城戦など1497~1748年にわたる細川家と有吉家など家臣の動向を詳細に伝えている。城中や大広間で
行われる礼式の重臣達の席次などデータにした「年中行事抜粋」、軍令や隊の組み方、、軍役のデータである「家記」、蒔絵装飾箱に納入された源氏物語五十四帳など有。美術品では網田焼・古
小代焼の茶碗等。所蔵品は北隈本駐屯地(市内八景水谷)内も2011/03/24、オープンする郷土資料館に展示。
(全文引用)
お話はかねがね伺っていたが、オープンとなる。記事中の「年中行事抜粋」は、熊本史談会で現在も勉強中の初出の第一級資料。皆さんお気軽にお出かけ下さい。そうして、直接
御覧ください。
水 鳥 た ち
マガモ
カモ目カモ科:北半球の冷~温帯に広範囲に分布。北方で繁殖するものは、南方に渡って越冬。日本には、亜種マガモが北海道~南西諸島全国に渡来。北海道・中部地方山地で少数
繁殖する。中部以南で見受けられるのは、アヒル・アイガモの可能性が高い。この鳥はマガモと同種であって、区別し難い。体長50~65cm、翼開長75~100cm、繁殖時期:♂ 黄色の嘴、緑色の
頭、白い首輪、灰白色と黒褐色のどうたいとも混じるあざやかな体色。♀は嘴 橙と黒で全身が黒褐色の胴体。アヒルの原種で、体形はアヒルの方が断然大きい。
コガモ
カモ目カモ科:日本語の命名由来「小型のカモの意味」学術的には、鳥類の一種である。ユーラシア、北米北部・中部に繁殖する。冬期には、ヨーロッパ南部・北アフリカ・中近東
・南アジア・東アジア・北米中部~南部で越冬する。体長34~38cm、翼開長58~64cm、♂が♀よりやゝ大。♂は頭 栗色、目の周り~後頚にかけて暗緑色、身体は灰色 横方向に白線、両側に黄
色の三角斑、翼は暗褐色。♀は褐色~黒褐色。普段の時期:湖沼、池、河川、干潟に生息。淡水域に多い。2月末~3月にはつがいを形成して北へ向かう。11月~1月頃には♂は♀に盛んにディ
スプレイアクションを見せる。繁殖時は、河川・湿地の草地に生息。食餌は藻・水草で、夜間に採食。繁殖は卵生。♀は草地の地上に巣作り。4月上旬~7月上旬に、平均して8個産卵。衛3週間
してヒナが生まれる。カモ類は、他種類も大体同じ。抱卵・育ヒナは♀だけが行う。1ヶ月程度で巣立ってしまう。
カルガモ
カモ目カモ科マガモ属の鳥類:韓国・中国・北朝鮮・ニッポン・ロシア東部に分布。体長53~63cm、翼開長83~91cm、全身の羽衣は黒褐色。♂25.4~27.6cmの翼長 ♀24.3~26cm、次
列風切の光沢は青紫色で、次列風切や三列風切縁の白色部が小型で不明瞭。亜種カルガモは♂の腹部の羽衣が濃褐色で羽毛外縁(羽縁)の淡色が小型になり胸部との差異が明瞭。尾羽基部を被う
羽毛(上尾筒下尾筒)が光沢のある黒、♀は胸部と腹部の羽衣の差異が不明瞭で、上尾筒や下筒尾が黒褐色で羽縁が淡色だったり淡色の斑紋が入る。湖沼、河川に生育(生息)、渡りは行わない。
食性は植物食傾向の強い雑食で、種子、水生植物、昆虫など、水面でも陸上でも採食。繁殖は卵生で、コロニー形成有。水辺に巣作り。基亜種7~9個、亜種カルガモ10~12個産卵、♀の抱卵期間
は、1カ月未満(26~28日)ヒナは羽化して2カ月で親元を巣立つ。
コサギ
コウノトリ目サギ科シラサギ属:通年留鳥である。体長60cm、全身の羽毛が白色で、アフリカ東部とマダカスガルには暗灰色した暗色型がいるが、北半球では、珍しい鳥。脚、頚、嘴
は長いが、ダイサギ程ではない、足の指は黄色いことと、夏羽では2本の長い冠羽が現れる。背中の飾り羽は、先が巻き上がることで、ダイサギ、チュウサギと区別出来る。水田や川辺、海岸など
で、頚を縮めて立っている姿が良く見られる。魚類、カエル、ザリガニ等を捕食する。獲物を捕らえる時は足でつつくような仕草をして物陰から獲物を追出してから、捕らえることもある。
ヒドリガモ
カモ目カモ科マガモ属分類の鳥類の一種で、オナガガモ、マガモ、コガモなどと並んで、日本で最も普通に観察できるカモ類である。淡水型カモの一種で、ただし、他の淡水型より、海
上に出る傾向あり。ユーラシア大陸北部の寒冷地域やアイスランドで繁殖し、冬にはヨーロッパ、アフリカ北部、インド北部、中国南部、朝鮮半島、日本などで越冬する。日本では、冬鳥として全国
に渡来。北海道の厳冬期は数は少し、春と秋にはよく見られる。その他の地域では、頻繁に観察できる。:体長♂約53cm、♀43cm、翼開長68~84cm、♂の成鳥は頭頂がクリーム色、顔~頚が赤褐色、
胸は薄茶 体の上面が白~灰色で黒い細かい斑が蜜。下尾筒は黒。♀は全体褐色、他のカモ類との比較では、赤褐色が強く、腹は白い。♂のエクリプスは、♀と類似している。雨覆羽が白く赤みが強い、
嘴はやゝ短い。♀♂共青灰色で先端が黒、体の下面は白。越冬時は、湖、沼、池、河川、海岸、干潟等に生息。数百羽の群になる。繁殖期はツンドラ地帯の針葉樹林にある湿地などで、生息。食餌は
植物食だが、水生昆虫、軟体動物を食べることもある。潜水捕食はしない。水面に浮いている植物の葉、茎、根、種子等。又、崖や中洲に上がって陸上の植物を食用。海草、海藻も好む、ことが多い
ので、海岸付近で観察される。それが、カモ類に比べて多い。中間は群れで、中州とか湖沼の中央の陸地で休息し、夕方から明け方にかけて水田、河川などの餌場に向かい採餌する海岸近くの生活して
いるこの鳥は、海苔、海藻類を好むらしい。♀は7~11個の卵を産む。抱卵日は1カ月弱(23~25日)。
アオサギ
コウノトリ目サギ科アオサギ属の鳥。: アフリカ大陸、ユーラシア大陸、イギリス、インドネシア西部、日本、フィリピン北部、マダカスガルに、日本では、亜種アオサギが夏季に北海道で
繁殖し(夏鳥)が、冬には九州以南に越冬(冬鳥)となる。本州・四国は周年生息しているから留鳥。体長88~98cm、翼開長150~170cm、体重1.2~1.8kg、体上面が青みがかった灰色羽毛、「蒼鷺」の
漢字は中国名と同じ、この鳥の生態学的には、下面は白い羽毛。頚部分~胸にかけて黒い縦縞が入る。頭部は白毛で覆われている。サギの仲間では、最大級。♀♂同色で、夏羽では、それが後方に冠羽
状態に伸びる。前頚には黒い縦斑があり、背と翼の上面は青灰色。嘴と足は黄色っぽいが、繁殖期にはみを帯びる。日本でも、各地で繁殖するが、寒い地方のものは、冬期は暖地へ移動する。
湿地、水田、干潟、河口などで、魚・カニ等を捕食。ゆっくり歩きながら、じっと待ちぶせて獲物を捕まえることが多い。翼の先を体の前方で合わせるように広げ、日光浴をする姿は、独特なものだ。