九年庵
九年庵
2013/11/16 11:56~12:22 フォト
九年庵とは
神埼市の北端、仁比神社仁王門をくぐって抜け通り、坂の参道を上がりつめて来ると、その左手には、縁りの生け垣に囲まれた風雅な葦葺の屋根が見える。当所⇒
旧伊丹家邸宅、通称 九年庵 です。この邸宅は、歴史的な由緒を持つのみならず、佐賀県内の庭園でも特に類例のない特色を有する、代表的な文化的財産といえるでしょう。四季
それぞれに美しさがあり、また庭一面に広がる苔は絨毯を敷き詰めたかのように錯覚してしまいます。この九年庵は平成7年2月国の名勝に指定を受けました。
名前の由来
元来「九年庵」とは現邸宅の西北端に建てられた14坪の茶室(現在は解体)のことを指し、この土地に久留米の作庭家である誓行寺の阿(ほとり)和尚により、
1900年から9年の歳月を費やして築造されたことに由来する。
概 要
総面積 約28,000㎡ (うち山林 22,000㎡)
庭園 6,800㎡ 建坪 320㎡ (97坪)
持 主 佐賀市の大実業家、伊丹弥太郎が明治25年から巨額な経費と多年の歳月を費やして完成させました。その後、昭和57年に倉田氏から県が土地を購入し、建物
については同氏から県に寄贈されました。
植 生 約60種 (約700本)
ツツジ類 265本 モミジ類 134本 他
苔類 約 40種
(ウマスギゴケ、ホソバオゴケ、カガミゴケ 他)
仁比山地蔵院
仁比山護国寺三十六坊の塔頭・不動院と子院仁比山地蔵院跡とが伊丹弥太郎の旧別邸。神仏分離で護国寺が廃寺となった。その後、吉祥院の土地を所有していたが、生
き残った地蔵院の土地と交換したので、隣り合わせになっている。不動院⇒「不動明王」、仁比山護国寺の本尊⇒「千手千眼観音菩薩」は現在地蔵院に安置。天台宗派である。