諸塚山の帰りに、春の花をよく見る場所だが、今年も期待に違わず山路で、出会った。
サトイモ科テンナンショウ属:有毒植物でもある。山麓の林端、林内、竹林、土手などに、茎高は30~50cmの多年草で春に咲く。 仏炎苞(仏像の背中にある炎のような形から、称する)に白条有。筒部に舷部より短い。九州各県に分布していて、紫褐色の花である。稙 物というより、何か動物的ムードを感じさせる。具体的には、マムシでも潜んでいそうな藪の中に、マムシのような斑点をもつ茎を伸ばし、 その花がまるでマムシの鎌首をもたげたような異様な形をした植物であるから、気味悪がって毛嫌いする人も多いようです。
茎:球状で平たい円形で地下に有。葉柄下部の2つの葉鞘部分が重なってできたもの雌雄異株。葉鞘とは葉の基部が合わさって 刀の鞘のようになっている部分を称する。葉:2個有、楕円形の小葉が7~15個付着。果実:秋に橙色から赤色に熟し、トウモロコシ状に 似ている。成分:球根・葉にはシュウ酸Caの針状結晶で有毒なのだ。誤って食べると、口中から咽喉まで、激痛が走り、唾液を飲み下す ことすらできないのだ。
山麓の林の縁、林内、竹林、土手に生える多年草で、しばしば群落を形成している場所もある。根茎は地中を横に這うか斜面に伸び出して くる。茎の高さは15~25cmで、根生葉:3全裂し、側裂片はさらに深く2裂。茎葉は3枚輪生し、先端に1.5~2.5cmの白花を開花。萼片は花びら状で 、普通は5個ある。和名の二輪草は2個の花を付ける所から由来。ただし、1個だったり3個のこともある。種別は、キンポウゲ科イチリンソウ属の 花。追加に、根茎は「地烏(じう)」として、漢方薬に用いる。若葉の時、山菜として食用されるが、トリカブト(有毒)の若葉に似ているので、注意が 必要。