江戸時代末期に浄瑠璃好きな人達が旅回りの一座から人形を買い受けて現在まで伝承されてきた、九州で唯一の人形浄瑠璃が楽しめる 場所である。農民の手と心で守り継がれてきた文化は今も変わらず、若手太夫や誕生など、次の世代へ確実に伝えられていくだろう。
道の駅 清和文楽邑 |
---|
熊本県上益城郡山都町(旧清和村):中心的な施設の清和文楽館は、地元に伝わる文楽の紹介をする博物館と文楽を上演する舞台から出来 上っている。 |
文楽とは |
---|
人形と太夫の浄瑠璃(語り)と三味線での伴奏の三つを組み合わせた芝居。清和村では江戸時代の末、村の農家の人たちが農業の合間に習い 覚えて、農村舞台で春・秋の奉納芝居として上演していたのが始まり。明治の終わりには一時衰退したが、昭和に入り再び盛んになります。現在 では、保存会を結成し、やはり、地元の方たちが農作業の合間に練習されている。清和村では、文楽は生きた芸能です。ここ清和文楽館は、九州 で唯一の文楽専用劇場でもある。ここの村民の文楽にたいする熱意をひしひしと強く感じる。 |
人形の使い方 |
---|
文楽人形は最大のもので150cmもあって、結構人体に近いのです。 a: 頭と右手担当の主遣い。b: 左手担当の左遣い。c: 両足担当の足遣い。 と、3人で人形を動かす。3人の息がぴったり合って、人形の繊細な動きが表現できるそうです。なお、人形の頭は、手直ししつつ100年以上も使い続 けている。値段も高いものになると200万円もする。日本にわずか数人だけの熟練した職人の手による魂のこもった作品。 |