高山植物とは、北・中央・南アルプスの3000mクラスの山々とか富士山の植物やそれ以北の山と一般には、思われますが、 九州でも5月~6月に前倒ししてみると、結構、高山植物に出会うものです。
杵島岳(1326m)は、阿蘇ー吉田線の道路で来ると草千里ヶ浜の方向に向かう。丸みのある山体で、旧火山の火口を持っている。 2012/05/27、高山植物にはミヤマキリシマ、マイヅルソウ、ミヤマキンポウゲ、ハルリンドウ、キスミレ、(もう咲き終わっていたか) イワカガミ、ヒカゲツツジ等に出会うのだが。
花期:5月下旬~6月中旬 九州各地の高山に自生、1m程度の低木 枝先に2~3個 紫紅色の小花の感じで中には、桃色、薄紅色も ある。気候が似通った秋にも二度目も咲くこともある。九州各地の高山とは、霧島山、えびの高原、阿蘇山、九重山、由布岳、雲仙岳、 鶴見岳を指す。キシタエダシャク(害虫)の大量発生で花が咲かないこともある。
小話:1866年、龍馬が新婚旅行で霧島を訪れた時、姉に宛てた手紙で、「きり島つつじが一面にはへて実つくり立し如く きれいなり」と書いている。
1909年、牧野 富太郎(植物学者)が「深い山に咲くツツジ」の意味でもって、「ミヤマキリシマ」と命名する。
北海道~九州の山地帯上部~亜高山帯の針葉樹林下に生える、リター層の発達した環境に、根茎を横に伸ばしよく繁殖、茎高 10~20cmほど立ち上がり、途中に2枚のハート型の葉を付ける。葉長 1.5~10cm 葉幅1.5~3cm 花は白色で総状につく、花被片は4個、 長さ2~3mmのそり返る、果実は赤く熟す。
葉の模様が舞う鶴の様に見えることから。
花期:3月~5月 ロゼット状の根生葉から抽苔し、高さは10cmとなる。葉は5mm~1cmの被針形で、茎の先端に紫色の花を付ける。 花冠は 長さは2cm~3cmでロート状を表わしている。朝、日光を受けると開花して、夕方には閉じる。
近種のフデリンドウと類似、フデリンドウは根生葉が大変小さく ロゼット状にならないため区別できる。コケリンドウにも 似ているが、萼片が反り返っていないので、判別出来る。 リンドウ科 リンドウ属 二年草。
北海道~中部地方以北の亜高山帯~高山帯の湿り気のある場所、ここの古坊中は、冬期は零寒の気温になるから、東北・北海道の 気象とさして変わらないのだから、キンポウゲは、ミヤマキンポウゲであろう。北方のそれと同様に、大群落を作っている。
杵島岳から東・西・南・北をフォトにすると
以上がマイヅルソウの孤独な姿として。
以上、ミヤマキリシマを集めてみた。
以上:マイヅルソウの群落。
やっと、ハルリンドウを一輪見つけた。
ミヤマキンポウゲは群落が多い、少し写す。